コラム
2023.04.13
『企業確定拠出年金』とは?
企業確定拠出年金は、企業が従業員の退職後の生活資金を支援するために、定期的に拠出する制度です。
具体的には、企業が従業員の個人口座に拠出する一定の金額を定め、退職後にその口座から受け取ることができます。
企業確定拠出年金は、従業員が自分自身の年金資産を管理することができるため、一定の自由度があります。
従業員は、自分の投資方針に基づいて
口座に入れる資産の種類や比率を決定します。
一方、企業は従業員が選んだ投資先について責任を負わないため
リスクが従業員に移行するという点で、
企業の負担が比較的軽くなります。
また、従業員にとってのメリットだけでなく、企業にとってもメリットがあります。
企業は、この制度を導入することで、従業員の福利厚生を向上させることができ、
従業員のモチベーション向上や人材の確保・育成につながります。
さらに企業が従業員に支払う退職金費用を削減することができるため、財務面でもメリットがあります。
ただし、企業確定拠出年金にはいくつかのデメリットもあります。
例えば、従業員の年金資産が市場変動によって減少する可能性があることや、従業員が自分で投資先を選ぶことができるため、
適切な投資先を選べなかった場合には将来の年金受給額が低くなる可能性があることなどが挙げられます。
また、企業が従業員に対して拠出する金額が不十分であった場合、従業員が退職後に必要な生活費をまかなえないリスクもあります。
これらをしっかりと理解して制度をうまく活用していけたらいいですね。