コラム
ビジネスにおける課題抽出の方法とは?
「ビジネスにおける課題を抽出する方法が知りたい」とお考えではありませんか?
経営者は多くの悩みを抱えていると思いますが、その中の一つの課題抽出方法に焦点を当てたいと思います。
効率良く課題の抽出ができたら、スムーズに対策できそうですよね。
本記事では課題抽出の方法を分かりやすく解説します。
ぜひ内容をご確認ください。
課題の解決がスムーズにできるようになればできる!
▼3つのポイントがあります。
業務の効率化につながる
イチから原因究明や解決案などを考える手間を削減できる
=課題解決にかかる作業時間の短縮が可能。
的確な現状分析ができる
分析や解決案などを考える際に
=抜け漏れをなくしながら課題解決を進めることが可能。
情報共有しやすくなる
的確に情報を発信・共有しやすくなる
=関係者間の認識の齟齬を防止することが可能。
など企業の経営をしていく上で役に立つことが多くあります。
現状の課題と向き合い、どのようにその壁を乗り越えていくかが大切です。
▼まずは経営課題について
経営課題とは、企業が掲げている目標・ゴールと現状におけるギャップ、または将来的に想定されるリスクのことです。
企業によって抱える経営課題は様々でありますが、代表例としていくつか挙げられます。
- 人材不足
- 技術力不足
- 資金不足
- コスト構造
- 生産性
- 売上低迷
- 営業力・販売力不足
- 顧客満足度
挙げた例はあくまで、一例ですがこの悩みを抱えている企業は多く感じます。
この中でも自社で明確に把握できているものもあれば、潜在的であり把握しきれていないものなどもあります。
経営課題に的確に対処するためには、自社を取り巻く、外部の環境と社内における内部の環境の現状を正確に把握することが第一優先です。
これらの優先順位を明確にして取り組む必要があります。
▼そもそも課題について
課題、問題とは3種類のグループに分けられます。
①発生型
すでに表面化で発生していて、明確に見えているもの。
②設定型
自らが設定し、達成することで発生するもの。
⑶潜在型
まだ表面化では発生していないが、これから発生しそうなもの。
この3種類グループで課題を分けていくことで
現状の優先順位が明確になり、課題解決までスムーズに対応が出来るようになるでしょう。
▼ビジネスにおける課題抽出の方法
何か問題がある場合、以下の手順で課題抽出をしてみましょう。
①正確に状況を把握するために問題を書き起こす
⇩
②起きている問題をグループ分けする
⇩
③問題から対応するべき優先順位を決める
⇩
④優先順位の高い順に問題解決のための目標を決める
目標が決まると、対策が考えやすくなるでしょう。
未来志向で現状を乗り終えることも大切です。
未来志向は、日常から色々なことに好奇心を持って情報収集し、自分なりの仮説を立てる習慣を持っていくことで磨かれていきます。
また、以下の内容を表にして今抱えている課題を一度整理してから行う事も大切です。
▼経営課題の書き出し例(抽出例)
C(顧客)、M(市場)、R(競合)、E(経済)、E´(環境)、P(政治)、P´(業績)、S(社会)、T(技術)、G(世界)
▼環境分析に役立つ「アンゾフの成長マトリクス」
アンゾフの成長マトリクスの紹介です。
これは、企業経営の方向性を分析できるフレームワークとなり、
製品・市場を軸にした分析法と、誰にどのような製品を販売するのかを考えられます。
分析する項目は4つあります。
既存顧客・新規顧客・既存製品・新規製品
この4つの観点から、誰にどのような製品を販売するかを決めましょう。
⑴ 「市場浸透戦略」既存製品×既存顧客の観点で分析
「市場浸透戦略」は、既存製品と既存顧客の複合的観点から分析する手法です。
競合他社に勝ち、市場シェア率を高めていくことができます。
該当は、利用頻度の低い顧客を優良顧客へ持っていく戦略などです。
⑵ 「新市場開拓戦略」既存製品×新規顧客の観点で分析
「新市場開拓戦略」は既存製品と新規顧客の2つの軸から分析する方法です。
新既存製品を新規顧客に売る戦略のため、販売するエリアの拡大、今までとは別の客層に販売する手法となります。
⑶ 「新製品開発戦略」新規製品×既存顧客の観点で分析
「新製品開発戦略」は、新製品を生み出し、既存顧客へ販売する手法です。
既存顧客のニーズを調査し、不足の技術・知識を補って、新規製品を開発ができます。
⑷ 「多角化戦略」新規製品×新規顧客の観点で分析
「多角化戦略」は、新しい分野の新規製品を、新たな市場で販売する手法です。
現在の事業とは違う事業を展開し、企業成長の機会を生み出せることが可能でしょう。
現在までに展開してきた事業で培ってきた、技術・知識・ブランド力を活かせることがポイントです。
▼経営資源を有効活用するのに役立つ「VRIO分析」
RIO分析とは、競争で優位に立つ、また優位な状態を持続させる目的で、経済資源を分析することができます。
4つの観点があります。
バリュー(価値)
レアリティ(希少性)
イニマタビリティ(模範加工性)
オーガニゼーション(組織)
これらは、経済資源における自社の強みと弱みを明確にできます。
- 価値なし
ニーズを満たしていない、競合他社との競争で劣位になる - 価値あり×希少性なし
ニーズを満たしている、価値はある、競争で均衡を保てる - 価値あり×希少性あり×模範加工性あり(真似しやすい)
ニーズを満たしている希少性があるものの、真似しやすいため競争で一時は優位に立てる - 価値あり×希少性あり×模範可能性なし×組織の協力体制・支援なし
ニーズを満たして希少性がある、真似しにくいものの、組織の協力が得られないため持続的な競争優位に留まる - 価値あり×希少性あり×模範性なし×組織の協力体制・支援あり
ニーズを満たしている希少性がある、真似しにくく組織の協力体制も得られるので、経済資源を最大限に活用できる状態である
経営課題とは、一概にこれと言えるものはありません。
企業の成長発展を阻害する将来リスクがあったり、
会社経営を取り巻く環境の変化と共に、経営課題も変化することが大変だとも言えます。
そのため、変化に鈍感な会社や経営課題の改善や解決を先送りし
課題と向き合わないような会社は、時の経過、共に会社の衰退リスクが山積し、
少しのきっかけで経営破たんしてしまうこともあり得ます。
企業衰退の根本原因でいわれる「経営課題の見落とし(見誤り・見過ごし)」。
会社経営において、経営課題の扱いほど重要なものはないといえるでしょう。
安定経営を実現するには、
経営課題の抽出・分類・分析フレームワークの活用法と共に、経営課題の改善策と解消策を深く理解することが欠かせません。
経営課題を抽出するフレームワークは様々ありますが、自社にあった方法で1つずつ解決をしていく目標をたてましょう。
■課題抽出で困ったら専門家に相談してみよう
問題が発生して課題抽出や対策を考える必要性が出てきたら、専門家にお任せする方法もあります。
EINSでは税金関係の課題をメインとして、税理士と提携しているため
幅広い知識よりご提案させていただきます。
例えば、そもそもの課題が多すぎる…何から手を付けていけばいいのか分からない…など
些細な事でも構いません。
お困りごとがある時点で相談してみてください。
何よりもなかなか課題抽出が進まないと問題も大きくなりがちです。
無慮相談も可能です。お問い合わせよりお待ちしております。
▼まとめ
本記事では、ビジネスにおける課題抽出の方法を簡単にご紹介しました。
まずは問題を細分化して優先順位を決め、1つずつ課題を抽出していきましょう。
課題抽出や対策でお悩みでしたら、弊社でご相談を承っております。
お客様の状況をしっかりヒアリングしたうえで丁寧なサポートをいたしますので、ぜひ遠慮なくお問い合わせください。