コラム
「歴史的インフレ」到来する〈資産バブル〉〈格差バブル〉
日常生活で「物価の高騰」を痛感することが増えてきました。
平成初期から令和初頭までの長きにわたり、インフレを経験しなかった日本経済も、
いまや歴史的なトレンドの転換点に立たされています。
個人ひとりひとりのインフレへの理解度とそれに伴う行動が、
今後の資産形成とその結果に大きな差異をもたらします。
日本は1990年のバブル崩壊以降、デフレ&ゼロ金利の時代が長く続きました。
しかしいま、「インフレ&金利上昇」の時代への歴史的な転換点に立っています。
もし仮に、ある賃貸不動産物件の賃料収入が20万円から30万円になり、
取引利回りが5%から3%になったなら、、、
物件価格は4,800万円から1億2,000万円になるのです。
インフレの恐ろしさとは「お金が目減りしていく」ことにほかなりません。
仮に、今後の10年間で平均の物価が2倍になったとすると、
現在の1,000万円の価値は、実質的に現在の500万円に下がるということです。
銀行に預けておけば、多少の利子はつきますが、
インフレ率による目減りには到底追いつきません。
一方、例えば、日経平均株価を見ると、1980年には約7,000円であったのが、
1989年の最高値では、38,915円まで上昇し、約5.6倍になっています。
もしこのときの10年間に、現金で700万円を持っていても700万円のままですが、
日経平均に連動する投資信託などを購入していれば、
3,900万円程度まで増えているはずです。
インフレの時代には現金の価値は目減りしていくので、
つまり、相対的に価値が増加するものに投資をする=替えておくことが
重要になります。
今後の10年後を考えたとき、将来価値が2,000万円、3,000万円と
増加するものを所有するか、それとも、銀行預金のままで実質価値が
半減してしまうのか、どちらを選択すればいいでしょうか?
まさにいま、日本に暮らす私たちは「デフレの終焉」「インフレ時代への入り口」に
立っているということをしっかりと理解しましょう。
そして、格差インフレ・格差バブルを味方につけた行動のきっかけになれば嬉しく思います。